中国語ってどれくらい難しいの?
英語と比べてどう?
日本語とどう違うの?
こんな疑問を解消します。
リーディング
リーディングに関しては中国語のほうが英語より簡単だと思います。
理由は漢字だからです(笑)
みなさんご存知の通り中国語は漢字を使います。というかほぼ漢字しか使わないです。
日本語の場合外来語はカタカナを使ったりしますが、中国語だとほぼ全部漢字です。
例:マクドナルド→麦当劳 カラオケ→卡拉OK(数少ない例外) パソコン→电脑
そんな漢字だらけの中国語ですが、日本人の皆さんならもうすでに漢字を知っています。これはめちゃめちゃアドバンテージです。
もちろん日本では使わない漢字もあります。
例:あなた→你 インターネット→互联网 オシャレ→时髦
ただ、日本語と同じ漢字もたくさんあります。
例:科学 医院 安全
さらに、日本の漢字よりも簡単な漢字もあったりします。
例:馬→马 車→车 語→语
そんなこんなで、日本人は漢字に慣れ親しんでいるので中国語の習得が他の国の方と比べて断然早いです。
試しにちょっと↓の文章がどんなことが書いてあるか考えてみてください。
许多人都有过无法集中注意力的苦恼,一件两三个头就能搞定的工作偏偏耗费了一整天都无法专注。那么,怎样才能保持较高的注意力水平呢?
HSK レベルチェックテスト
科学研究发现,当大脑的前额叶皮层被合适的化学物质刺激时,集中注意力的行为就产生了。
日本語でもよく使う漢字をピックアップしてみると...
「多人 集中力 苦悩 保持 高 注意力 科学研究 大脳 前額 化学物質 刺激 生...」
などがあります。
これらの漢字から推測すると、
「多くの人が集中力を保つのに苦労している。科学者の研究によると大脳の前頭葉に化学物質による刺激を加えれば注意力が生まれる」
という感じで大体何が書いてあるか推測できたのではないでしょうか?
内容は掴めなかったとしてもなんか理系っぽいこと書いてあるなと感じた方も多いと思います。
実は↑の文章は世界で一番受けられている中国政府認定の中国語検定であるHSKの最高レベル(6級)の例題です。
まだ勉強してないのに最高レベルの語学検定のテスト内容がわかるってけっこうすごくないですか?(笑)
このHSK6級を取得すれば中国の北京大学や清華大学などのトップ大学に入学出来たり、現地の企業で就職することだって出来ちゃいます。
ライティング
ライティングに関しても中国語のほうが英語より簡単だと思います。
理由は「漢字だから」というのはもちろんですが、そもそも文法がそれほど難しくないからです
例えば中国語には時制・活用の変化がありません。
例えばもし英語の場合だったら、
・昨日学校に行った→「I went to school yesterday」
・今日学校に行く→「I go to school today」
・明日学校に行く→「I will go to school tomorrow」
のように動詞の過去形だったり、助動詞を付ける必要があります。
ただ中国語の場合は、
・昨日学校に行った→「我昨天去学校了」
・今日学校に行く→「我今天去学校」
・明日学校に行く→「我明天去学校」
過去形のみ「了:~した」が最後にくっついてますが、「行く」という意味の「去」は全部「去」です。
このように中国語の動詞はどんな場合であってもその文字自体が変わるということはないのです。
学生時代、英語の授業で「forget:forgot:forgotten」とか、「ride:rode:ridden」など原形:過去形:過去分詞形を頑張って覚えた方も多いと思います。
中国語ではそんなつらい思いをする必要がないのです!(笑)
さらに、動詞だけでなく形容詞とかもそうです。
例えば英語の場合、
・つまらない映画だった→「It was a boring movie」
・退屈だなぁ→「I am bored」
という風に能動態か受動態かによって単語の形が変わりますよね。
対して中国語の場合は
・つまらない映画だった→「这电影很无聊」
・退屈だなぁ→「我很无聊」
※「这:これ、この」「电影:映画」「很:とても」
のように「无聊:つまらない、退屈な」という言葉だけ覚えてしまえば英語のように状態をいちいち考えなくていいのです。
めっちゃ楽じゃないですか?(笑)
リスニング
リスニングに関しては英語と中国語の難易度はどっこいどっこいだと思います。
理由は言語構造と周波数の違いです。
まず日中英それぞれの言語構造から見ていきましょう!
日本語:高低アクセント言語
まず、日本語についてですが日本語は高低アクセント言語と言われています。
どういうことかと言うと、まず↓の画像を見てみてください。
日本語の場合は↑の画像の通り、文字自体ではなく前後の文字で高低差があり、これがアクセントの違いを生み出します。
↑の例以外だったら雨(あ:高、め:低)と飴(あ:低、め:高)などがありますね。
このように、日本語の場合一方が高ければもう一方は必ず低くなるという性質を持っています。
試しに色んな単語を声に出してみると必ずこの性質を持っていることに気付くはずです。
英語:強弱アクセント言語
次に英語の言語構造を見ていきましょう。
英語は強弱アクセント言語という風に言われます。
・communication(コミュニケーション)
/kəmjuːnɪˈkeɪʃ(ə)n/
・communicate (伝える、交流する)
/kəˈmjuːnɪkeɪt/
ここで見てほしいのはアクセントの位置がどこにあるかです。
発音記号の通りに発音すると、以下のようになります。
・communication(名詞)の場合はアクセントの位置は「コミュニケーション」
・communicate(動詞)の場合のアクセントの位置は「コミュニケイト」
↑のように赤文字部分を強く発音する必要があります。
このように、英語の場合は音の高低ではなく音の強弱で成り立っています。
中国語:声調言語
最後に中国語の言語構造を見ていきましょう。
中国語は日本語の高低アクセント言語、英語の強弱アクセント言語、のどちらでもなく、声調言語と言われます。
高低アクセント言語との違いは1つの文字自体に音の高低があるかないかです。
↓で詳しく見ていきましょう。
中国語には「四声」という4つの発音の種類が存在します。
↑の画像の通り、第一声:「高→高」、第二声:「中→高」、第三声:「中→低→高」、第四声:「高→低」となります。
そして、中国語には漢字1つ1つがこの四声のうちのどれかを持っています。
先ほど日本語の例で出した「はし」ですが、「は」と「し」で比べたら音の高低はありますが、「は」と「し」それぞれの文字自体の音が(は:⤵、し:⤴)のように上がったり下がったりはしないですよね。
ただ中国語の場合はめんどくさいことに1つ1つの文字が上がったり下がったりするのです。
以上で説明した言語構造の違いが中国語のリスニングを難しくさせる1つの要因です。
周波数
実は日本語は最も周波数が低い言語のうちの1つです。
大体125hz~1500hzと言われています。
それに対して英語は最も周波数の高い言語の部類に入ります。
その値は2000hz~12000hzくらいと言われています。
気になる中国語の周波数は500hz~3000hzです。
こうして見ると、日本語と中国語の周波数が近いので音の高さに関して言えば英語よりも聞き取りやすいと言えそうです。
スピーキング
スピーキングは個人差もあるとは思いますが中国語のほうが英語より難しいかもしれません。
中国語のスピーキングを難しくしているのはなんと言っても発音でしょう。
先ほど説明した通り、中国語には四声という4つの発音の種類があります。
ちょっと↓の画像を見てみてください。
このように一つの文字の中に音の高低があり、高低が変われば意味も全く変わります。
まさにこの四声が中国語のスピーキングを習得する上での大きな障害です。
だってちょっと音のトーンが間違ってるだけで全然伝わらないんですもん(笑)
さらに中国語は日本語に比べて音節の数が非常に多いです。
日本語の場合、母音が「あいうえお:aiuoe」の5個で子音が「かさたなはまやらわ:kstnhmyrw」の9個なので、母音(5個)+母音(5個)×子音(9個)で50音、さらに「ん」を加えて全部で51音ですよね。
ただ、中国語の場合は母音が36個と子音が21個もあり、これらが組み合わさると約400もの音節が出来上がります。
~中国語の母音~
単母音(7個)・・・1つの母音のみ
複母音(13個)・・・単母音2つ以上で構成される母音
鼻母音(16個)・・・語尾に「-n」や「-ng」が付く母音
そして忘れてはいけません、中国語には四声があるのでそれも考慮すると400×4で約1600もの数の音があるということになります。
こうしてみると少し恐ろしいですね...(笑)
以上をまとめて、↓の図で中国語と英語の難易度を表す図形を作ってみました。
図形が大きければ大きいほど難しいことを表してます。
やはりスピーキングが一番の問題になってくると思います。
中国語のスピーキングのコツとしては一度どんな音かを覚えたらそれをひたすら声に出すことです。
約1600もの音節があるのでいちいち考えながら話していてはきりがありません。
なので、ひたすら声に出して口に染み込ませるのが一番の近道だと思います。
逆にスピーキングを攻略してしまえば中国語の習得はすぐそこです。
中国語を習得した日本人に聞いても「発音をマスターしちゃえばその後は意外と楽だった」と言っていました。
おわりに
いかかだったでしょうか。
今回は中国の難しさについて英語と比較しながら解説してみました。
この記事を読んで少しでも参考になることがあれば幸いです。
それではまた♪
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